
はじめに
「ホワイト500」とは、経済産業省と日本健康会議が実施する「健康経営優良法人認定制度」の大規模法人部門(上場・大企業向け)で、年に1回発表される認定リストの上位500社に付与される称号のことをいいます。
特に優良な健康経営を実践している企業を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから社会的な評価を受けることができることを目的とされています。
今回は2025年3月時点で認定されている企業の中から5社をピックアップして、実際の取り組みを紹介していきます。
実際の取り組み紹介
①花王株式会社
家庭向け日用品メーカーの花王は、5年ごとに健康中期計画を立て、社員の健康増進に取り組んでおり、2015年から9度目の認定を受けている企業です。
【主な取り組み】
①健康づくりマネジメントシステム
個人が特定できない形で健康データを統計的にまとめ、全国21カ所の健康相談室にも提供。エリアごとの特性や課題に対応した健康づくり計画を策定し、実施
②独自の健康プラットフォームを提供
「GENKI-WEB」という独自のプラットフォームを通じて、個々人にあった活動提案を行うとともに、ウェブコミュニティを活用し、離れた場所から互いがつながり、共にGENKIになれる取り組みを推進
②パナソニック ホールディングス
電機会社の「パナソニックらしさ」をキーワードに、自社の製品やサービス、従業員の知見の活用を重視したユニークな健康経営の取り組みを展開しています。
【主な取り組み】
①自社製品を用いた指導
電動歯ブラシ「ドルツ」を用いた歯科衛生士によるブラッシング指導を実施
②参加型の研修動画
従業員が出演する研修動画などを通じて、従業員の健康意識の向上を促進
③ユニ・チャーム 株式会社
衛生用品を取り扱うユニ・チャーム 株式会社は「社員の健康維持・増進と働き方改革」を掲げ、様々な取り組みを展開しています。
【主な取り組み】
①人間ドック並みの検査を実施
社員の健康管理を支援するため、定期健康診断に加え、国が推奨するがん検診、肺機能検査、腹部超音波検査、眼底・眼圧検査などを実施し受診率は100%
②乳がん検診や子宮頸がん検診の費用を全額会社負担
女性社員の健康支援として、2007年より会社負担の検診がスタート。2024年からは福利厚生制度として卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンクTM」を導入
④SOMPOホールディングス
損保ジャパンを中心とした保険会社であるSOMPOホールディングスは「SOMPOグループ健康宣言」を制定し、健康維持増進に取り組んでいます。
【主な取り組み】
①社員の健康維持・増進の取組み
全社員を対象にウェアラブル端末を無償貸与し、歩数や心拍数、消費カロリー、睡眠時間などの日々のデータを自身で確認することで、社員の健康意識向上に繋げている
②データヘルスの取組み
SOMPOヘルスサポートの健康データ分析ノウハウを活用し、生活習慣と健康診断やストレスチェック結果、WLQ-Jスコアなどを分析し、生活習慣の改善に取り組んでいる
⑤リコーITソリューションズ株式会社
システム開発会社のリコーITソリューションズ株式会社は「健康宣言」を発表し、社員の健康維持促進に向けて様々な取り組みを行なっています。
【主な取り組み】
①メンタルヘルス対策
セルフケア&ラインケアの学習機会提供、若年次予防策の展開、復職支援プログラムの運用、ストレスチェックの集団結果を活用した職場改善強化
②健康維持促進策 『RitsSmile』の推進
生活習慣病改善(ウォーキング推進等)、女性の健康課題対策、弊社オリジナルエクササイズ動画活用
おわりに
今回は、ホワイト500認定企業の取り組みを紹介しました。社員の健康づくりに本気で取り組む会社が年々増えています。企業が従業員の健康を守る取り組みが広がっていくことで、健康的に仕事を続けられる安心感にも繋がっていきますね。今後もその一助となれるようファミワンもサポートしてゆきたいと思います。
