有事のときのメンタルヘルス(戦争など、SNS等で情報が入ってきて不安に陥らないための策)

目次

有事のニュースに触れたとき

有事のニュースとは、戦争や災害や事件などのことです。毎日のように流れてくる有事のニュース。観ていると、気持ちが暗くなるのではないでしょうか・・ 

先日、うちの夫婦でも有事のニュースが多いことで、ニュースを見るべきかどうかで話し合う機会がありました。

私は、最近あまりにも有事のニュースが多いので、ちょっと制限したくなると漏らしました。夫は、「いや、でもニュースは毎日見ておかないと、世の中の動きについていけなくなるから観るべきだよ」という意見。確かにそれはそうだと思います。しかし社会に合わせようとすることで、自分がしんどくなってしまうのは本末転倒です。いったいどうしたものか、バランスが難しいなと感じた時間でした。

有事のニュースに触れたときの“心がざわつき”は、多くの人に起こる自然な反応です。ただそのまま放置すると不安が増幅し、日常生活に影響が出ることがあります。自分の調子によっても受け取り方が変わるでしょう。今回は、有事のニュースが入ってきたときのメンタルヘルスについて考えていきましょう。

有事のニュースで心がざわつく理由

戦争や災害のニュースは、たとえ自分に直接関係がなくても、脳が「危険のサイン」として受け取ります。

人間の脳は特に危険には敏感で、ネガティブ情報を優先的に処理する傾向があります。

そのため、ニュースやSNSで流れてくる映像や言葉を見続けると、不安や恐怖心が強まったり、体が緊張して落ち着かなくなった李、気分が沈んだりする場合があります。

それによって、眠りにくくなることもあるかもしれません。これは異常ではなく、正常なストレス反応です。つまり、心がざわつくのは当然だということですね。

ではどうすればいいのでしょう? まずはどう向き合っていくかを考えていきましょう。

心がざわついたときの向き合い方

有事のニュースに限りませんが、心がざわついたときはまずどう向き合うかを考えてみるといいでしょう。

人は心がざわつくと、「大丈夫だ」と自分に言い聞かせようとしますが、これは心がざわついてるのに、ざわついていることを否定していることになってしまいます。

何とかしようとするから、「大丈夫だ」と言い聞かせようとするのでしょう。まずは、何かをしようとせずに、今起こっている事態にどう向き合うかを考える方がいいでしょう。

不安をゼロにすることはできませんが、向き合い方を知っているだけで心の負担は大きく軽減されるでしょう。詳しく見ていきましょう。

情報の「量」をコントロールする

不安を高める最大の要因は、“過剰な情報”です。特にSNSは刺激が強く、内容も偏っていることもあり、脳が休まることはないでしょう。観る時間帯を絞るとか、自動再生をオフに設定するとか、信頼できる情報源を決めてそこから情報は得るようにする、などです。「観ない」のではなく、「管理する」というのがポイントです。

体の反応を落ち着かせる

不安は“体の反応”として現れます。まずは体を落ち着かせると、心も自然に整ってくるでしょう。深呼吸してみる。温かい飲み物を楽しむ。ゆっくりと散歩する。ストレッチをする。などがいいでしょう。体を整えることは、心の回復に直結します。試してみてください。

「今ここ」に意識を戻す

未来について不安になっているので、今の自分に意識を戻すことが効果的です。

過剰な創造は心をむしばみます。今、見えるもの。今、聞こえてくるもの。今、感じている感覚。などの五感に集中する時間を持ちましょう。

人は過去を振り返り後悔し、未来に不安を持つ性質があります。それは過去から危険回避の方法を学び取り、未来を予測することで自分を守るための機能でもあると思いますが、その機能が過ぎると、自分を必要以上に責め、起こってもいないことを必要以上に不安がるようになります。そうすると、メンタルダウンしていってしまいます。

そうなる前に、「今ここ」に自分の意識を戻す必要があるということです。

感情を言葉にしてみる

「怖い」「ざわざわする」「心配だ」「不安」など、言語化することで吐き出しの効果があり、脳の興奮が下がることがわかっています。紙に書くのもいいでしょう。また誰かに話すことも効果が高いでしょう。体から言葉を使って溜めずに出してしまいましょう。

自分を責めないようにしましょう

「こんなことで不安がるなんて・・」と自分を責めてはいけません。逆効果です。最初にお伝えした通り、不安を感じるのは、心が正常に動いている証拠です。自分の気持ちは受容しましょう。そう感じていることを認めるところから自分ケアは始まります。

日常でできる“心の守り方”

例えば、

  • ニュースを見る前後に深呼吸をする
  • SNSの使用時間を1日30分以内にする
  • 寝る前の1時間はニュースを見ない
  • 不安を感じたら、誰かと話す
  • 自分が安心できるルーティン(お茶、散歩、音楽、ストレッチなど)を持つ

不安をゼロにすることを目指すのではなく、“不安と共存しながら自分を守る”という視点が大切です。

いろいろと対策を講じても、不安が長く続いたり、日常生活に支障が出る場合は、医師やカウンセラーなどの専門家に相談することも大切です。一人で抱え込んでしまわずに、誰かと気持ちを共有することで心は軽くなっていくことでしょう。

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この記事を書いた人

NPO法人日本心理教育ラボ理事長、公認心理師 岩崎恵美のアバター NPO法人日本心理教育ラボ理事長、公認心理師 岩崎恵美 NPO法人日本心理教育ラボ理事長、公認心理師

NPO法人日本心理教育ラボ理事長、公認心理師、キャリアコンサルタント、ブリーフセラピスト、NLPマスタープラクティショナー
プロフィール:流通業界の大手企業に総合職で入社。妊娠により退社後は、3人の子育てをしながら英語教室を開き、PTAでは会長を2度引き受けるなど積極的に参加し地域活動に貢献。その間並行してNLPや心理学を学び、2010年からカウンセリングサロンWISDOM HOUSEを経営。2012年にはNPO法人日本心理教育ラボを設立し企業の対人支援者育成や組織開発、人材育成に尽力している。