寒暖差疲労とは?
年々夏は異常に暑くなってきていますね。今年は暑い上に長く暑さが続きました。熱中症対策を強いられ、外に出ることを制限され、体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。
そして最近になり(私の住む関西では本当に最近の話)、急に寒くなり、秋はどこに行ってしまったのかと思うように朝晩は冷え込むようになりました。先週まで扇風機を使用していたのに、今週はこたつを出そうかと家族と相談しています。
そんな昨今ですが、この寒暖差は体に心にどう影響があるのでしょうか。私はメンタルについてを主にお話ししていくことにはなりますが、寒暖差疲労について考えていきましょう。
寒暖差疲労とは、朝晩や屋内外の気温差によって自律神経が過剰に働き、心身に不調をきたす状態を指します。
人の体は体温を一定に保つために、血管の収縮・拡張や発汗などを自律神経で調整していますが、気温差が激しいとこの調整に負荷がかかり、疲労感や不調が現れやすくなります。特に気温差が7℃以上ある日は要注意で、前日との気温差や室内外の差も影響します。
心と体への影響
メンタルへの影響
寒暖差は、以下のような精神的な不調を引き起こすことがあります。
- 気分の落ち込み・イライラ・不安感
 - セロトニン不足によるやる気の低下
 - 睡眠の質の低下(早朝覚醒・日中の眠気)
 - 頭痛や倦怠感によるストレス増加
 
これらは、季節性うつや気象病と似た症状を呈することもあり、特に春や秋の寒暖差が大きい時期に顕著です
体調への影響
寒暖差疲労によって起こる主な身体症状には以下のようなものがあります。
- 倦怠感、頭痛、肩こり、冷え、ほてり
 - 胃腸の不調(便秘・下痢)
 - 鼻水や咳などの寒暖差アレルギー
 - 慢性痛の悪化やめまい
 
寒暖差は侮るなかれ。心にも体にも負担を強いるものだということがわかりますね。
私自身も寒暖差アレルギーが出てしまい、鼻水が出るので間でいたら鼻血が出るようになり、病院のお世話になりました。大きな変化というのは、心にも体にもストレスになります。
ストレスは体に良くないことなので、いろいろと症状を引き起こすというわけです。ストレスは適度であればやる気に繋がりパフォーマンスを上げることもありますが、大きすぎると負担になります。寒暖差の場合は、気温差が7℃を超えると大きなストレスとなるようです。
仕事のパフォーマンスへの影響
大きなストレスである寒暖差は、心と体を拾うさせるので、集中力や判断力の低下、感情のコントロール困難などを引き起こし、仕事にも悪影響を及ぼす場合があります。以下のような変化が見られることがあります。
- 会議中の思考の停滞や反応の鈍化
 - チーム内のコミュニケーションがぎくしゃくする
 - ミスの増加や作業効率の低下
 
特にリモートワークや空調の効いたオフィス環境では、屋内外の寒暖差が大きくなりがちです。気をつけましょう。
ここまで、心と体への影響、そして仕事のパフォーマンスへの影響を見てきました。思ったより影響が大きいと感じられたのではないでしょうか。
そもそも「変化」はストレスです。イメージしてもらうとわかると思いますが、転勤や引っ越しも同じように変化なのでストレスを感じる人が多いと思います。寒暖差も個人差はありますが、ストレスになりメンタルと体に疲れを感じさせることだと捉えておきましょう。
また秋から冬に向かう今の季節は、メンタルが下がっていきやすい時期でもあります。日没が早くなり、朝も日が昇るのが遅くなるのでネガティブになりやすい人がいるでしょう。寒いと縮こまるので、背中を丸めて前かがみになると気持ちも下がっていきやすくなります。
対策とセルフケア
寒暖差疲労を防ぐには、以下のような習慣が効果的です。
- 服装で温度差を調整(重ね着・特に首元を温める)
 - 朝の日光を浴びてセロトニンを活性化
 - 湯船につかって副交感神経を整える
 - 睡眠の質を高める習慣(スマホを控える・温かい飲み物)
 - 適度な運動(ウォーキング・ストレッチ)
 
項目を見て見ると、基本的な生活習慣を良いものにする意識を持つことが大事だとわかると思います。日々、睡眠をしっかり取り、食事を見直し、朝の光を浴びて、適度に運動をする。これに勝るケアはないでしょう。忙しくて疲れがたまっているときこそ、ほんの少し意識してウォーキングをするなどを取り入れてみましょう。
冷え性の人は手足から冷えていくと思います。足湯などを仕事の合間にできる人はいいですが、なかなかそうもいかない人も多いでしょう。その場合、首や手を温めることで補うことができます。自分なりに工夫してみるといいでしょう。
寒暖差疲労は「なんとなく不調」の正体かもしれません。「変化」をストレスだと感じるのは自然なことです。季節の変わり目こそ、自分の心身に目を向けて、パフォーマンスを守るセルフケアを意識してみましょう。
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