“ノン・デリカシー”タイプとは?
最近話題に上がっているネット用語に「ノン・デリカシータイプ」というものがあります。これは「無神経な人・言動」という意味です。ネットでの用語ではありますが、実際に関わる人にノン・デリカシータイプはいると思います。心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、「悪気はないけれど、相手の気持ちに配慮がない」そんな“ノン・デリカシー”タイプの人に振り回されてしまう人は少なくないでしょう。彼らは意図せずに相手を傷つけてしまうことや、場の空気を乱してしまうことがありますが、大概は本人に自覚がありません。自覚が無いゆえに、何度も繰り返してしまう・・そんなタイプの人たちについて深堀していきましょう。
特徴や付き合い方を考えていきましょう。
ノン・デリカシータイプの特徴
・相手の感情の変化に気づきにくい
・ストレートに言いすぎる
・場の空気より“事実”や“自分の意見”を優先しがち
・正直で誠実なつもり
・嫌われたり注意されたりする理由がわからない
つまり相手や場に流れる空気が何を指しているのかよくわからないことで、失言をしてしまい、相手からそれを指摘されても理解ができないタイプでしょう。まとめると、「気づけなさ」ですね。
ポイントは、一概に「性格の問題」ではなく、「認知のくせ」であるという点です。性格が悪いからとか、思いやりがないからとかで片づけられがちですが、それは誤解があります。
心理学的には複雑に絡み合った背景があると考えます。
なぜノン・デリカシータイプになるのか?
心理学的に見てどうしてノン・デリカシータイプになるのかを整理してみました。
認知のスタイルによるもの
・相手の感情や場の空気に対して気づきのアンテナが弱い
・事実・論理・自分の考えに視点が向く
つまり、脳の情報処理の優先順位の違いということが考えられます。
育ってきた環境からの影響
・感情を言語化する文化が家庭や周りになかった
・ストレートに言うことが「正しい」と学んできた
・気持ちより事実や結果を大事にする家庭だった
・周囲も同じような感じで気遣いやデリカシーを求められてこなかった
・人間関係が少なかった
など、配慮を求められてこなかった背景は考えられます。そうであると配慮スキルは育ちにくいですね。社会的スキルとしての配慮の学習機会が少なかったことが影響しているかもしれません。
メタ認知力の低さ(自分の言動が相手にどう影響するかを想像する力)
・自分の発言の影響を想像しにくい
・相手の反応を読み取るのが苦手
・なぜ相手は怒っているのかを理解しにくい
仕事の役割による影響
・スピード重視
・結果重視
・率直な意見交換が文化になっている
などの環境によることもあります。
理解しておくべきは、ノン・デリカシータイプは「悪意」ではないということ。「気づけなさ」が大きな要因です。
ここを理解しておくと、「どう伝えれば届くのか」「どんな距離を取れば楽に接せれるのか」など建設的なかかわり方を考えるように切り替えることができるでしょう。
ノン・デリカシータイプとの付き合い方
ノン・デリカシータイプの特徴がわかってきたところで、どう付き合っていくかについても考えていきましょう。
ポイントは、“距離”と“コミュニケーション”です。
境界線(バウンダリー)を明確にする
自分の領域の確保は大事でしょう。ノン・デリカシータイプは、相手の心の領域に踏み込みやすい傾向があります。踏み込んでほしくないと思われていることに気づかないことが原因です。自分の境界線ははっきりと言葉で伝えることが大切です。
“察してほしい”では伝わらないでしょう。
例:「その話題は今は触れられたくないんだ」「私はそういう言い方をされるとしんどくなるの」 「それはやりたくないから無理だわ」など
コミュニケーションに工夫する “察してほしい”はやめましょう
かぶるようですが、無意識に自分が察することができる範囲は、相手も察してくれるだろうと思ってしまうとこちらばかりが気を使ってしまい、疲弊してしまいます。
このタイプの人は気づかないんだと期待値を調整しておくと楽でしょう。
仕事での正しい接し方
具体的に伝えること
曖昧な表現が苦手なノン・デリカシータイプです。抽象的な表現はやめましょう。「もっと気をつけて」では伝わりません。「この場面では、こういう言い方に変えてください」と具体的に伝えることが大切です。
感情ではなく、“事実ベース”で話す
感情的な訴えは届きにくいです。事実 → 影響 → 望む行動 の順で伝えましょう。
「昨日の会議でのあなたの発言に、Aさんが困っていたよ。次からは意見を言う前に相手の話を聞くようにしてね」などがわかりやすいでしょう。
役割やルールを明確にすること
誰が何の役割についているのかがわからないと誤解されかねません。曖昧な状況では判断も難しくなるでしょう。ルールや手順、役割がはっきりしていることはどの人にとってもわかりやすくなるでしょう。
良いところを活かす
ノン・デリカシータイプの人は、裏を返せば「正直」で「率直」また「仕事が早く」「結果重視型」と言えます。感情に流されにくいことも仕事では大きな価値になりえるでしょう。
強みを活かすことで、チーム全体の力が上がることでしょう。
まとめ
ノン・デリカシータイプの人の特徴ややり取りの工夫について考えてきました。
大事なのは「悪気はないこと」です。わざとやっているわけではないわけです。言われた方はどうしても、「私を侮辱したな」とか「そんなにはっきりと突き付けなくてもいいのに」とか傷ついてしまうので思ってしまいますが、ノン・デリカシータイプの人はそういう影響がわからないタイプということです。
相手を変えようとするのは大変ですし、難しいです。それよりも付き合い方を工夫すればいいということがわかると楽になると思います。プライベートでも仕事でも少しの工夫が付き合いやすさにつながることでしょう。
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