知識の取得だけでなく、学生自身のライフプランについても考える機会に。/宮崎県立看護大学様・フィオーレKOGA看護専門学校様

ファミワンでは宮崎県立看護大学様からの依頼で、宮崎県の高等教育機関の在校生における性と生殖に関する支援事業として、自己のライフプランを考える講座及び高等教育機関の在校生に必要な妊孕性知識や情報を伝える講座に登壇いたしました。講座には宮崎県立看護大学とフィオーレKOGA看護専門学校の学生さんに参加いただきました。今回は宮崎県立看護大学の講師の壹岐さより先生とフィオーレKOGA看護専門学校の専任教員・不妊症看護認定看護師の片木めぐみ先生にお話を伺いました。

生殖医療・看護の観点だけでなく、患者の心理や受講者本人のライププランの考え方まで網羅した講義

今回の一連の企画について教えていただけますか?

壹岐先生(以下敬称略):看護大学で地域貢献事業というものを立ち上げました。そこに若い人、それも高等教育機関に入っている学生さんを対象にした、性に関する教室をしたいと思っていました。片木先生と一緒に若い人に対しての妊孕性や性に関する教室について相談していたこともあり、継続的に支援していきたく、事業として立ち上げました。事業の最終的な目的はとしては同世代の人たちが同世代の人たちにピア的に関わり、性に関する知識、特に妊孕性の啓蒙活動ができる人を育成したかったのです。知識もそうですが、ライフプランについても考えられる人を育てたいという経緯でした。

貴重な機会をいただき、弊社としても大変ありがたいと思っています。

この講義をファミワンに依頼しようと思った理由や決め手を教えていただけますか?

壹岐:片木先生からのご紹介でした。ファミワンの存在を詳しく知っていたわけではなかったのですが、片木先生に詳しく教えてもらいました。不妊に関することだけでなく、若年層への啓蒙活動もされていると聞きましたので、お願いしました。

片木先生(以下敬称略):もともとファミワンをよく知っていました。特に全国区で様々な地域の情報を集約してもっていること、知識や経験は十分でそれが基盤になっていることも知っていましたし、ネットワークが強靭であると感じていました。若い人にはいろんなことを知ってほしいと思っていましたので、ファミワンが適任だと思いました。また、様々な職種の妊活・不妊治療の専門家が集まっていて、チーム体制であることも魅力でしたね。

ありがとうございます。弊社の「ウリ」を集約してお話しいただきました(笑)

ちなみに、講義の準備などはばたばただったので、実際のところどうだったか、先生方の目線で率直にお聞かせいただけますか。

壹岐:そうですね、ほんとに事前打ち合わせ期間が短くて…受注側の準備がうまく整っていなかったので心配もありました。それなのに、意図をとてもくみ取ってもらえたと思っています。ライフプランについてフォーカスしてほしい、ですとか、不妊に関しては学生が「他人事」と思わないような話にしてほしい、など、端的なお願いしかしていなかったのですがこちらの意図を組んでくださいました。1年生もいたので、知識については丁寧に、患者さん対応については細やかに、また、看護師としての患者さんへの対応など順序だてて説明してくださいました。知識を補いながらも、自分のことも考えるきっかけとして、期待以上でしたね。2時間というとても短い時間で要点をコンパクトにまとめてくださってありがたかったです。

片木:企画内容的に盛沢山だったので、短い時間で逆に申し訳なかったなと感じています。シリーズ化、2回3回…などできたら学生としては頭の準備ができてよかったかもしれないとは思います。内容はもう本当に申し分ないです。授業で聞いていても忘れてしまったりするので、再度リマインドにもなったと思います。参加した教員2名にも聞いてみました。一人は「初めて聞くことで勉強になった」と感想をもらいました。もう一人は鋭いところをつかれたのですが、事例のところで性交渉の回数をダイレクトに聞く箇所があったのですが受講学生の年代的にどうか、と。不妊治療の現場にいると性交渉の回数を聞くのは普通ですが、領域の違う方にとっては衝撃的だった、とのこと。学生向けには刺激が強かったかもしれない、とおっしゃっていました。

この領域にいると、プライベートなことではありますが当然確認すべき内容なので事例にも盛り込みました。違う領域の先生が聞くと驚かれるのも無理はないかもしれないですね。

片木:講義に入る前に前振り、導入のようなお話があってもよかったかもしれないなと、あとから感じました。突然感があったようです。

前提としてお話しし、心の準備をしていただくということですね。ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。壹岐先生はどうですか?

もう少しこうして欲しかった、などご要望はありますか?

壹岐:2時間という時間だったので、時間配分の配慮はこちら側も必要だったと思っていますが、ワークの時間が必要だったと思いました。アンケートを見ていて、学生がいろんなことを考えているのだなということが分かったので、それを語る時間があってもよかったなと。また、オンラインなので仕方ないが、もう少し先生方と学生とののやり取りがあったらよかったかなとも思いました。

確かに、インタラクティブなやり取りがもっとあれば学びに深みが増したかもしれませんね。時間との兼ね合いもありますが、貴重なご意見をありがとうございました。若いときから、性や妊孕性に関することを学べるこの取り組みについて素晴らしいと感じています。看護学生として、就職をする前に情報に触れることも重要だと思っています。

このような講義を他の学校などに勧めたいと思いますか?どんな形だったら、広がりを持っていけるでしょうか。

片木:今回のような講義はとても必要なことだと思いますし、学生のアンケート結果をみてもとても良い学びだったことが見て取れます。他の学校にも是非進められたらと思います。専門学校では3年間という大学との違いもありますので、厳しい面もあると思いますが、学生同士が交流を図りながら学ぶのも効果的だと思います。

壹岐:大学は4年制なので概論の時間もありますし、婦人科系の疾患の授業もあります。これからさらに、不妊にはフォーカスあたってくと思いますし、そこで働いている人の話が聞けたり、授業で交流ができたりするのは有効だと思います。例えば助産師になる人にこのような講義はどうなっているのだろうと疑問を持ちました。生まれた後のことは詳しく習うと思うのですが…生まれる前の人のことも幅広く知識として得られるとよいと思います。

助産師さんでも不妊についてはよくわからないとおっしゃる方もいますね。保険適用になり一般化していきますし、助産師さんにも知識があると患者さんにも還元できますね。地域の医療を支える、という使命もあるかと思います。その地域その地域の看護学校が抱える使命に合わせて、ファミワンでも講義や交流などして行けたら思います。また、学生さんの感受性にこちらも感動しました。アンケートやご意見なども踏まえて、ぜひシリーズ化できたらうれしく思います。ありがとうございました。

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