今年も猛暑!熱中症について詳しく知ろう!

7月半ばとは思えない暑い日が続きますね。

昨年5月から9月にかけて、熱中症で緊急搬送された人はおよそ9万人。今年もテレビで緊急搬送のニュースが連日聞かれており、心配されている方も多いのではないでしょうか。 では、毎年この時期になると問題となる熱中症とは一体どのような状態なのでしょうか。誰にでも起こりうる熱中症、みなさん正しい知識を持って、しっかりと対策を取りましょう。

熱中症とは

熱中症とは熱に接する事で体の具合が悪くなる事、つまり暑い環境によって引き起こされる身体の異常です。熱中症の要因は気温や湿度が高い、風が弱いなどの環境要因に加え、子供やお年寄り、低栄養や二日酔い、糖尿病などの持病をお持ちの方などの身体的要因。そして激しい運動や屋外での作業、水分補給不足などの行動要因などがあります。

熱中症によって、熱痙攣、熱疲労、熱射病などが起こります。ではこれらの症状はなぜ起こるか?どのように予防したらよいかを解説します。

熱痙攣とは

気温が高いと人間の身体は汗をかいてして体温を下げようとします。しかし汗の中にはナトリウムやマグネシウム等も含まれており、大量に発汗するとそれらの成分も身体から失うことになります。ナトリウムが不足すると筋肉の痙攣(筋肉痛や手足の痺れ)が起きることがあり、それを熱痙攣と言います。

大量に発汗している場合、熱痙攣予防のためには水分とともにナトリウムを接種する事が大切です。意識的に食事から塩分を摂取したり、お水に0.1‐0.2%程度の食塩を溶かして飲むのも効果的です。しかしながら心臓疾患がある方や塩分制限、食事制限を医師から指示されている方は、水分や塩分をご自身で摂取する前に、摂取量について主治医に相談されてください。

熱疲労とは

身体中にある血管とその中を走る血液も体温調節に重要な役割を果たします。身体の深部から発生した熱は血液に乗って体中を走り、皮膚に近い血管から熱を放出します。そのため、身体に熱が発生すると血管が拡張し血管内を通る血液量を増やすことで体温を下げます。また身体には汗をかいて体温を下げようとする働きもあります。血管の拡張や発汗によって体の中の水分量が減少すると血圧が低下し、頭痛、脱力感、めまい等の症状の熱疲労を引き起こします。熱疲労の予防には水分補給をこまめにし、身体内の水分量を保持する事が大切です。

熱射病とは

体温が上がると身体は発汗したり、血管拡張したりして体温を下げようと働きます。しかし、その仕組みが働かず発熱する場合を熱性発熱と言い、39度や時に40度を超えて高温になることもあります。熱性発熱を起こして意識障害がみられる場合を熱射病と言い、様々な臓器の働きに異常を及ぼし、命に関わる事もあります。熱射病は熱中症の重症化したもので、熱痙攣や熱疲労などの症状が現れた時には速やかに対処する事が大切です。

熱中症予防のために

活動時間、場所

日本での熱中症の発生は7-8月が最も多く、一日の中では日差しが強く気温が高くなる午後2時ごろの発生率が高くなります。この午後の時間帯に発生率が高いのは気温が上昇する事のみならず、一日の活動で身体が脱水傾向にあったり、疲労が蓄積している事などもあげられます。

屋外での活動は日が昇り気温があがる前の早朝や、日が沈み気温が下がる夕方から夜にかけて行うようにしましょう。屋外にでる際は、帽子や日傘などを使用し、直射日光が当たらないように注意する事も大切です。外を歩く際には、できるだけ日陰の下を歩き、活動が長時間にならないように休憩をはさむよう心がけてください。

屋外での運動などは、天気予報に注意し、直射日光が当たらない場所を用意したり、時には中止にする決断も大切です。

飲水

汗をかくことで身体の水分量が減りそれと同時に塩分が身体から失われます。汗をかいている時には水分だけでなく塩分も接種しましよう。

コーヒーなどのカフェインを多く含む飲み物やビール等のアルコールは、利尿作用があり身体の水分量を減らし脱水状態になる可能性があるため熱中症予防の飲水には好ましくありません。また糖分を多く含むジュースや炭酸飲料などもたくさん摂取する事で糖分のとりすぎになる可能性があるため注意が必要です。

着衣

着衣は、通気性の良い軽いものがよいでしょう。身体にピッタリする服や首元、手首などがピッタリとしまっていると、身体の熱がこもってしまい外に逃げにくくなります。

以前よりクールビズが叫ばれていますが、職場や環境がゆるすのであれば、できるかぎり緩めの服装を心がけるとよいでしょう。

受診

体調が悪くないからと、いつも道理の活動量や行動量を行うのは危険です。ゆったりと余裕をもって活動し、息切れやふらつきなどを感じた際には直ちに活動をやめ、涼しい場所で休息をとるようにしてください。軽いと思っていた症状が急速に悪化する可能性もありますので、無理はせずに熱中症の症状がみられる際は医療機関へ受診される事をおすすめします。

熱中症警戒アラートについて

危険な暑さが予想され熱中症のリスクが高まると予想される場合、警戒を呼びかけるために熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートとは、環境省が発表する熱中症との相関関係が高い全国の暑さ指数(WBGT)を用いており、気温だけではなく、湿度や日差しなどを予想され考慮して算出されます。暑さ指数(WBGT)が33を超えるとアラートが出ますので、一つの指標として確認するようにしましょう。

http://www.wbgt.env.go.jp/

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