【企業の生産性向上に直結】働く女性のPMSの理解と対応

現在、女性の月経の回数がが1950年代から9倍になったことはご存知でしょうか。
出産回数の減少や授乳期間の短縮により、月経の回数が増えました。
つまり、月経についての困りごとを抱えながら働く時間が増えているのです。

女性社員がパフォーマンスを維持しながら働き続けることは、「企業の体力」の点でも非常に重要です。
この記事で女性の月経の困りごとの中からPMSについて学び、正しく理解し、適切な対応ができるように周知できると良いと思います。

PMS、という言葉を聞いたことはありますか?

PMSとは、月経前症候群(premenstrual syndrome)のことを指します。

月経前の3~10日の間に続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快あるいは消失するものをいいます。日本では月経のある女性の約7~8割が月経前に何らかの症状を感じています。その中で、生活に支障をきたすほどの強いPMSが現れる女性は5.4%程度ともいわれています。

今回は、働く女性のPMSとの付き合い方をお話していきます。

PMSの症状

PMSでは精神的な症状あるいは身体的な症状が現れます。

その症状の出現には同じ女性でも個人差が大きく、症状の種類や程度、現れ方もそれぞれです。一般的に言われているのは以下の症状です。

精神症状:情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、不眠など

身体症状:のぼせ、食欲不振、過食、めまい、だるさ、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、おなかや胸の張りなど

原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動の影響が大きいと考えられています。それだけではなく、ストレスなど多くの要因から起こるといわれています。

PMSの対策-把握-

月経の周期は記録している人がほとんどだと思いますが、PMSについて症状を記録したことはありますか?

自分のPMSの症状を把握することは、PMSとうまく付き合うための第1歩です。

まず、症状がいつ始まるのか、どのような症状なのか、どのくらいの強さなのかを記録します。気になる症状があったときは忘れずに記録するようにしましょう。

PMSの症状や時期を把握することができるだけで、症状が改善する方もいます。

また、症状や時期が予測できることでセルフケアもしやすくなります。

PMS対策-セルフケア-

自分でできる簡単な対策をご紹介します。

①食事からできる対策

心身の不調は摂取する食事からも影響を受けます。

中でもカルシウムは、豊富に摂取している人のほうがPMSを和らげるという報告もされています。他にも、鉄分やビタミンB群は貧血の予防に効果があり、頭痛やだるさの症状がある方にはおすすめです。

逆に、月経前から避けた方がいい食事もあります。

体を冷やす飲み物やアイスなどは注意が必要です。また、カフェインも血管を収縮させる作用があり、飲みすぎると体が冷える原因となります。神経を興奮させる作用もあるため、不眠やイライラを増長させる可能性もあります。

また、甘いものや脂っこいものを食べすぎるのも血流の悪化から月経痛へ影響したり、血糖値の急激な上昇により過食や精神症状の原因となることもあります。

②生活習慣からできる対策

・3食きちんと食べることを心がけましょう。

特に朝食をとっているかどうかは、PMS症状がある人とない人で明らかな差があったと報告されています。

・ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を生活に取り入れましょう。

運動をすることで血流がよくなり、爽快感を得られたり、身体面でも精神面でもPMSの緩和が期待できます。通勤前や帰宅時に1駅分早歩きで移動する、というのも簡単にできる運動としておすすめですよ。

・気分転換の時間を意識的にとりましょう。

月経前は仕事の効率が落ちている、と感じる方も多いと思います。

そんな時こそ、少し外の景色をみたり温かい飲み物を飲んだりして気分転換をしましょう。伸びをしたり肩を回したり簡単なストレッチもできると、心だけでなく身体にも血が巡り、リフレッシュできるでしょう。その余裕はないかも…と思う方も、一度手を止めてその場で大きく深呼吸をしましょう。深呼吸をするだけでも、頭がすっきりしたり姿勢が良くなって気分が変わりますよ。

PMSの対策-治療編-

症状が変わらない方や、元々症状が重く生活に支障が出ているような方もいるかと思います。また、時期も症状もバラバラで把握することも難しい、という方もいるでしょう。

そんな方は、迷わず婦人科を受診しましょう。長年生理痛が重い方だと思っていたら、子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮の病気が隠れていたというケースも病院ではよくあります。

婦人科を受診する際は、PMSについて記録したものも持参しましょう。医師へ症状の相談をしやすくなります。

PMSの治療方針としては、薬物療法が一般的です。

1つ目は、対症療法としてPMSの症状に対して適切な薬を内服する治療法です。

痛みには鎮痛剤、消化器症状には整腸剤や胃薬などを使います。精神症状に対して抗不安剤や抗うつ薬を処方することもあります。

2つ目は、排卵を抑える治療法です。低用量ピルなどはこれに含まれます。

排卵を止めて女性ホルモンの変動をなくすので、効果が出やすいです。薬を飲んでいる期間だけ一時的に排卵を止めるので、薬の内服をやめるとすぐに排卵が回復します。

副作用として吐き気や頭痛、不正出血などがあります。

肥満の方や、1日15本以上の喫煙者、40歳以上の方は血栓症のリスクが上がるため、医師との相談が必要です。

3つ目は、漢方を使った治療法です。

低用量ピルが体質的にあわなかった方や、リスクが高く内服できない方などは漢方薬を勧められることが多いです。個人の細かい体質に合わせて漢方薬を使用します。

漢方薬は妊婦でも使用できるものもあるので、薬剤に抵抗がある方も漢方ならば飲みやすいと感じる方も多くいます。授乳中の方なども試しやすいですね。

自分なりのPMSとの付き合い方を見つけよう

今回は、働く女性のためのPMSとの付き合い方をご紹介しました。

毎月のように現れる症状だと、異常な月経や症状だったとしても自分では麻痺してしまって気付きにくい、というのもよく聞きます。

忙しい日々だからこそ生活の質を上げるためにも、身体や心の症状に向き合って自分にあったPMSの対処法を見つけられるとよいですね。

女性の健康課題によってのパフォーマンスの変調は当事者にとっても会社にとっても課題となります。企業として、企業の生産性向上のためにもPMSの課題について適切な認知と行動を心がけましょう。

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