【健康経営】企業が取り組むメンタルヘルス対策とは
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時代の変化と人材確保の重要性

多くの人が体感しているだろうことに時代の変化があることでしょう。終身雇用制度は終わりを迎えており、働き方改革により24時間働けますか?というフレーズは否定されています。それどころかそれぞれ個に合うようにと柔軟な働き方へとまだまだ変化しています。今後はもっと柔軟な働き方が出てくることでしょう。コロナ禍だったことも後押しして、オンラインでの働き方等の選択肢が増え、首都圏でなくても働けるようになってきました。

少子化、高齢化は近年肌で感じるところまで進んでおり、人材がどんどん貴重になってきていることも働き方へ大きく影響していることでしょう。企業は事業の見直しや人材への手厚い育成や福利厚生などの制度を整える必要が出てきています。仕事に対する価値観が変わっていく中で、企業としても取り組むべきことが一つどころではないでしょう。ここではそんな時代背景の中で企業として取り組むべきメンタルヘルス対策について考えていこうと思います。

メンタルヘルスの基本

メンタルヘルスとは、こころの健康を指します。精神衛生のことです。体と同じようにこころも病気になります。5人に1人は生涯で一度はこころの病気にかかるとも言われています。ストレスが積み重なり溜まってきて起こることがあるように、誰にでも起こりうるものです。こころの病気は、人間関係やコミュニケーションに大きく影響されます。集団を抱える組織の役割として、ストレスがかかりにくい環境を整えていくことや、メンタルヘルスに関する知識を一人一人が持ち、どうメンテナンスしていく必要があるかを理解しセルフケアをできるようにしていくことなど、メンタルヘルス対策の必要性を認識することが大事です。

メンタルヘルスのポイントとして、一つは、ストレスは少ないことが良いということが挙げられます。抑圧された関係性や過度な仕事量などはストレスがかかり、こころが疲れてしまうことでしょう。ストレスを少なくしていくことは、メンタルヘルスの基本といえます。しかし、ストレスには良いストレスもあります。目標がしっかりしているとき、適度のストレスはもっと頑張ろうというモチベーションアップにつながることもあります。ストレスが効果的に作用しているのかどうか見極めていきましょう。 またメンタルヘルス不調は誰にでも起こりうることと捉え、「支える側」「支えられる側」の関係ではなく、相互に助け合える関係を築いていくことは厚生労働省も「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」を通して構築を目指しています。

企業はどの視点で取り組むといいのか?

そういった時代の変化やメンタルヘルスの重要性がわかってきた今日、企業が取り組むべきことはどういったことでしょうか?

言われてきていることとしては、働きやすい環境を整えるということでしょう。企業により差はあるにしろ、働きやすい環境は近年徐々に整ってきていると思います。ただ、人のモチベーションは2つの側面から見ていく必要があります。「働きやすさ」というのは衛生要因が整ってきているということにすぎず、「働きがい」に作用する動機付け要因の方を意識していかなければ、人材確保という側面では足りていないでしょう。  「働きがい」は目標達成や成長と関係が深いです。メンタルヘルスの基本でもご説明しましたように、人は目標を持つことでストレスの意味合いが変わることがあります。一人一人の「働きがい」を上げていく視点を企業が持つことで、離職率が減り、メンタルダウンする職員も減らしていくことを狙うといいと思います。

もっと詳しく!ファミワンの記事ー企業にとって社員が強いメンタルであることで効率が上がる

具体的な方法をいくつかご紹介

人のこころに着目してメンタルヘルスを意識すると必要な仕組みが見えてくることでしょう。ここではいくつかの例を示してみたいと思います。

コンプリメント(承認)大会を朝礼に組み込む
他人から認められることは、こころに溜まったストレスを癒す働きがあります。朝礼など多くのメンバーが揃う中、10分かからないくらいの時間でできることとしてコンプリメント大会をやってみることをお勧めします。ランダムに組んだ2人組でお互いに一つ相手のことを「褒める」「労う」「認める」「感謝する」などを伝えていきます。あまり話したことのない人とでもその人に感じる印象をポジティブに伝えることだけで効果は得られるでしょう。サンクスカードと似てはいますが、一人の人に集中的にカードが集まってしまうというような偏りが出てくることもなく、強制的に対面で短い時間で実行することでより効果を感じることができるでしょう。朝礼で行うことで、その日一日を元気に過ごしていけるでしょう。

1on1面談をメンタルヘルスの場として考える

個別の面談は、直属の上司と部下で定期的に行っている企業も多くなってきていると思います。手厚い指導、育成、情報共有、上司が部下の状態を知ることなどが行う理由でしょうか。これにプラスして、メンタルヘルスの視点で目標設定を整えていくサポートをすることを意識していきましょう。ここでのポイントは、会社側がその従業員に望む成長を目標設定にするのではなく、本人の望む目標設定でなければなりません。会社に押し付けられたと部下が感じてしまうとストレスの元になるので本末転倒です。それがメンタルヘルスとしての視点です。会社側の願う目標設定ではないことが大切です。これには本人から興味や目標を聞き出す傾聴力や関係性の良さを作っていける能力が必要です。本人に目標がないこともよくあることです。その場合はその面談で作っていくことが求められています。目標や望みを聞きだすことや、共に目標を作っていったりすることは簡単なことではないですが、メンタルヘルスとしてはもちろん、モチベーションを上げることにも繋がり、会社への帰属意識も高まることでしょう。

企業内アワードの実施

年間の取り組みを表彰するなど、企業独自の従業員のモチベーションを上げるためのプロジェクトを企画することもメンタルヘルスとして良い効果を生むことでしょう。

まとめ

企業が取り組むべきメンタルヘルス対策とは何かということを考えてきました。人材不足の時代を迎えて企業が行うべきことは一つに、今いる従業員を大事にし、気持ちよく働き続けてもらうことでしょう。その為にメンタルヘルスの視点を企業が持ち、仕事をする中で「こころを大事にする仕組み」を導入して取り組んでいく必要があるということです。メンタルヘルスに対して守りではなく攻める視点を持つことが企業として必要だと思います。こころは見えないので気がつくとすでに問題になっていることが多いです。本人もストレス過多になっていることに気がついていない場合もあります。そんな見えないこころと向き合っていくには、仕組化することで見える化することが有効です。前向きに取り組んでいきましょう。

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