【新規事業】フェムテック分野への参入メリット

「最近よくフェムテックって聞くけれど、いったい何だろう?」という疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。言葉自体は聞いたことがあっても、意味までは分からないという方も多いですよね。実は、フェムテックは女性特有の健康課題の解決にとって重要な役割を持つものなのです。

今回は、企業にフェムテックを導入するメリットについて紹介します。この記事を読めば、初心者の方でもフェムテックについての理解を深めることができます。フェムテックが気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

そもそもフェムテックとは?

フェムテックとは、月経・妊娠・出産・更年期など、女性特有の健康課題の解決をサポートするための商品やサービスのことです。内閣府男女共同参画局の「女性就業率の推移」によると、25歳~44歳の女性の就業率が増加傾向にあることがわかります。

詳細:内閣府男女共同参画局

2-2図 女性就業率の推移 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)

昨今、女性の社会進出が増加していますが、妊娠や出産などを理由に望まぬ退職や転職を決断せざるを得ない女性が多いのも現状です。これらの背景から、女性が仕事とライフイベントを両立しながらも自分らしく生きられるように、働きやすい環境を作ることが重要とされているのです。

(2)フェムテックは主に6分野

フェムテックは主に以下の6分野を取り扱っています。

・月経

・妊活・不妊

・女性特有疾患

・妊娠・産後

・更年期

・セクシャルウェルネス

月経や更年期など、女性特有の健康の悩みによる負担を軽減するためにも、フェムテックへの取り組みが重要なのです。

▼もっと詳しく!ファミワンの記事ーフェムテック6分野を一挙解説

企業にフェムテックを導入する2つのメリット

企業にフェムテックを導入するメリットは主に以下の2つです。

働きやすい環境づくりにつながる

生産性の向上が期待できる

1つずつ解説していくので、フェムテックの導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

3-1)働きやすい環境づくりにつながる

フェムテックを導入する一番のメリットは、働きやすい環境づくりにつながること。フェムテックを導入すれば、妊娠・不妊・更年期などの悩みを抱えている女性も安心して働きやすくなります。

例えば、丸紅株式会社ではすべての女性社員に対して、健康課題改善サービスを福利厚生の一環として提供しています。専門医師による女性の悩みに関するセミナーを実施したり、仕事の合間に医師によるオンライン診察を受けられる環境を整えたりすることで、安心感が高まります。

なお、厚生労働省の調査によると、「仕事と不妊治療の両立ができない」と回答した人は34.7%もいますが、実際に支援を行っている企業は3割ほどにとどまっています。女性がいきいきと自分らしく働ける環境をつくるためにも、フェムテックは重要な役割を担っているのです。

詳細:厚生労働省

001073887.pdf (mhlw.go.jp)

3-2)生産性の向上が期待できる

フェムテックの導入は、生産性の向上にも効果が期待できます。産後ケアや健康課題改善サービスなど、フェムテックの導入により女性社員のパフォーマンスが上がれば、企業の生産性にも良い影響を与えることができるでしょう。 また、フェムテックの導入は、妊娠や更年期などによる離職率を下げる効果も期待できます。最近は法人向けのフェムテックサービスやフェムケアも増えているので、迷っているなら導入を検討するのがおすすめです

フェムテック市場の今後の展望

経済産業省によると、2025年時点のフェムテックによる経済効果は、約2兆円になると試算されています。内訳は、月経分野が約2,400億円/年、妊娠・不妊分野が3,000~5,000億円/年、更年期分野が約1.3億円/年です。

女性の場合、妊娠や更年期の症状などによって昇進の辞退・勤務形態の変更・離職などを経験するケースが少なくありません。フェムテックには大きな経済効果が期待できるので、企業の生産性アップはもちろん、働きやすい環境づくりのためにも導入を検討するのがおすすめです。

詳細:経済産業省

R2fy_femtech.pdf (meti.go.jp)

▼もっと詳しく!ファミワンの記事ーフェムテック企業の取り組み

▼もっと詳しく!ファミワンの記事ー働く女性のフェムテックグッズ5選

まとめ

今回は、企業にフェムテックを導入するメリットについて紹介しました。フェムテックに関する理解を深めることで、女性はもちろん男性も働きやすい環境づくりにつながります。ぜひフェムテックの導入を迷っている企業様の参考になれば幸いです。