災害時の備蓄食物 安心のための知識と計画

災害が発生すると、食料が確保できなくなる可能性が高くなります。そのため、十分な保存食と備蓄量の確保は、安全で健康的な生活を維持する上で不可欠です。災害時に必要な保存食と適切な備蓄量について考えてみましょう。

保存食は何日分必要なの?

最低でも3日分の食料を備蓄することが推奨されています。これには非常食や保存食、水などが含まれます。災害が激しい場合や救助が遅れる可能性がある場合は、1週間分以上の食料を備蓄することが望ましいとされています。家族の人数や特別なニーズに合わせて備蓄量を調整しましょう。乳児や高齢者、特別な食事制限がある場合は、それに対応できるように計画することが重要です。

こんな備蓄食を選ぼう!

缶詰やレトルトパウチなど、長期保存が可能な非常食は、災害時に重宝します。魚の缶詰、シーチキン、最近では火を使用せずに温められるレトルトパウチなども販売されています。バラエティ豊かな食品を選ぶことで、栄養のバランスを保つことができます。また、乾燥食品は軽量でコンパクト、米やパスタ、煮干し、ひじき、切り干し大根などは長期保存が可能です。災害時は生の野菜が手に入りにくいため、ドライフルーツや野菜ジュースでビタミンやミネラルを補うようにします。長期保存できる根菜類、ジャガイモやサツマイモ、かぼちゃ、ニンジンなども普段から備蓄しておくと安心です。

最低限の備蓄品これだけは準備しておこう!

【お水】大人で1日1Lの水が必要です。調理などに使用する水を含めると約3Lあると安心です。

【お米】2㎏の米が1袋、水と熱源があれば(1食=0.5合=75gとした場合)約27食分約9日分となります。

【缶詰】缶詰はすぐ食べられるものを選びます。缶切りを使用せず手で開けられるものを選ぶことも大切です。

【カセットコンロ】熱源は、食品を温めたり、簡単な調理に必要です。ボンベも忘れずに。

農林水産省HPより

※最低でも上記の量は準備するようにしましょう 

備蓄食でも栄養のバランスを意識しよう

保存食も主食、主菜、副菜で考えるとバランスが取れやすくなります。主食はエネルギーの主要な供給源であり、一日に必要なエネルギーの約50%を提供します。しっかりと摂るようにしましょう。また災害時は電気が使えないため、冬では免疫力が下がることが考えられます。 風邪をひかないためにも免疫力を強化するタンパク質も主菜で補います。エネルギーやタンパク質を体で効率よく使うためにはビタミンミネラルは必須です。乾燥の海藻類や長持ちする根菜類のお野菜もストックしておきましょう。

ビタミンやミネラルのサプリメントもおすすめです。

【主食】レトルト米やアルファー米、お粥、おもち、食パン、乾パン、缶詰パン、即席めん、シリアル

【主菜】魚・肉・豆の缶詰、充填豆腐、ロングライフ牛乳

【副菜】切干大根、乾燥ひじき、乾燥わかめ、乾燥きくらげ、ドライフルーツ、海苔、梅干し

【その他】サプリメントや高タンパク質のお菓子や飲み物、野菜ジュース、栄養補助食品など

災害時、自宅にいる場合は、まず冷蔵庫の食品を使い切りましょう。冷蔵庫の食材は停電しても2日はもちます。冷蔵庫内にある食品を優先的に食べ、次に冷凍品を消費するようにします。その場合1日に1食は温かいものを食べることで体温を上げたり、精神的にも落ち着くことができるため、カセットボンベなども準備しておきましょう。カセットボンベは約一週間分で6本程度あれば安心です。

災害時、火が使えないことも考えられます。その場合そのまま袋を開けて食べられるものを準備しておくと

安心です。

例えばお米はお粥を準備しておくことで、お水や火を使用せずそのまま食べることができます。

小さなお子様や高齢者の方も食べやすいので備蓄しておくようにしましょう!

定期的な確認と更新

★定期的に保存食の賞味期限を確認し、期限が近づいているものは食べて新しいものに置き換えるようにします。

★定期的に備蓄物を使って新たなものを購入し、備蓄を更新することで、常に新鮮で安全な食品を確保できます。

★災害時には不測の事態に備え、計画的な備蓄が重要です。適切な保存食の選択と備蓄量の確保により、安心して災害に備えましょう。

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